アメリカとイランはなぜ悪化した?日本への影響についても

アメリカとイランはなぜ悪化した?日本への影響についても

アメリカとイランとの間では、かなり緊張が高まっています。今後もしかしたら軍事衝突が起きてしまうかもしれないほどの関係になっています。

アメリカとイランの関係性がなぜここまで悪化してしまったのか。そして私たちの住む日本への影響について考えていきたいと思います。

 

アメリカとイランの関係

アメリカとイランの関係は、大昔は良かったのですが、あることが原因で関係性が悪化し、改善したけどまた悪化しているという状況なんです。

当初仲が良かったアメリカとイランの関係が悪化した原因が、1979年のイラン・イスラム革命です。1979年に、当時アメリカに対して親しくしていたイランの親米政権に対して、イラン国民から「アメリカとの関係」に不満が高まって暴動がおきました。このときに、親米政権が倒されてしまったことで、一気にイランは対アメリカのような雰囲気が出てしまいました。そして、同じ年に、「アメリカ大使館占拠事件」という事件でイランが、アメリカの大使館を占拠したことでアメリカがイランを嫌いになってしまい、関係が最悪になりました。

この背景にあるのが、イランの石油ですね。石油は大事なエネルギー資源となっているので、各国が欲しいところです。もちろんアメリカもイランの石油が欲しかったので、イランの石油をいいように使おうとしたことで、イラン国民の不満を高めたようですね。

イラン・イスラム革命・アメリカ大使館占拠事件の後、緊張状態が続いていたのですが、2002年にイランが核を所有している疑惑が出たことで、アメリカとイランの間には緊張感が一気に高まりました。

しかし、2009年にオバマさんが大統領になってからイランと交渉を続け、核合意に至ったことで、関係は良好なものになったのです。

ただ、その後、オバマ政権からトランプ政権に代わったタイミングで、オバマ大統領を気に入ってなかったトランプ大統領がこの合意から一方的に離脱し、イランに対して制裁を開始してしまったことで、アメリカとイランの関係が激化してしまったのです。

この状況が現在も続いていて、もしかしたら戦争になる可能性も否めないという危ない状況となっています。

 

日本への影響は?

アメリカとイランの関係性の中に、日本は特にかかわっていませんが、アメリカとイランの関係がさらに悪化していくと、日本にも影響が出る可能性があります。

なぜなら、日本は原油の8割以上を中東から輸入しているから。もしイランが孤立してしまったら石油が入ってこなくなり、一気に大パニックになる可能性もありますね。

また、良くも悪くも日本の安倍政権は、アメリカとイランのどちらも仲が良いので、中立な立場になります。アメリカからもイランからも中立の立場として交渉の中に仲裁を頼まれる可能性も高く、そうなれば日本もこの泥沼に巻き込まれることも考えられます。

こうなってくると日本には関係がないとは全く言えなくなってきますね。もしイランから石油が入ってこなくなると、日本のエネルギー量が不足する可能性があるので、かなり危険です。そうならないように、安倍政権には、仲裁役として、うまく立ち回ってもらいたいところですね。